Technique

匠の技

箱根寄木細工
石川一郎 (伝統工芸士)

豊かな色彩と美しい木目を活かし、伝統を継承して二百年。
歴史が作り上げてきた幾何学模様の「寄木細工」と絵画模様の「木象嵌」の技術を生かし、さらにそこに現代の独自性を加えることで当店オリジナルの製品を作り上げております。
それらの製品は、長年の鍛練と経験により体得した3つの職人の技と心を込めた渾身の作です。

第一 有色天然木材の選択
第二 デザイン
第三 単一素材ではない色や堅さなど性質の異なった種木の加工技術

手作りでしか味わえない温かいぬくもりと伝統的な真の美しさを堪能してください。今後、私たちは経済産業大臣より伝統的工芸品として指定された業界としてさらに一致協力を図り、品質と意匠の向上に努めてまいりますのでどうぞご愛用賜りますようお願いいたします。

寄木模様の色合いに適した木材を配色順に並べ接着剤を塗布して積み重ね万力で圧着させます。

重ね合わせた木材を型に合わせて単位模様の一辺を手鋸(のこ)で切断します。

さらにこの一辺を型に入れ、手鉋(かんな)で正確に仕上げます。

完成された単位模様の一辺を一組ずつ接着剤で合わせ、あて木で守りながら紐で締めます。

それらをいくつか組み合わせ、単位模様となるように手鋸(のこ)で切断します。

切断された単位模様をさらに接着し、その作業を繰り返しながら大きな模様材を作っていきます。これを種木といいます。

特殊な大きな鉋(かんな)で丁寧に一枚ずつ「ズク」を削ります。

ズクの縮みをアイロンで伸ばし、これを接着剤を塗布した木箱等に押し当てこすりながら貼り付けていきます。

木箱を半分に切断して印籠(箱内に貼る板)をつけることで、蓋を作ります。最後に蓋を滑らかに削りズクを貼り付けて製品となります。

PCサイトへ